レジリエンスとは
レジリエンス(resilience)とは、「回復力」「復元力」「弾力」と訳され、心理学においては「精神的回復」を表す用語です。
困難をしなやかに乗り越え回復する力として、注目されています。
レジリエンスの定義は論文ごとに異なっているため、今回はレジリエンス研究の第一人者であるカレン・ライビッチ博士が提唱している、レジリエンスを構成する6つの要素についてご紹介します。
レジリエンスを構成する6つの要素
カレン・ライビッチ博士が提唱しているレジリエンスを構成する6つの要素について詳しく見ていきます。
- 自己認識
- 自制心
- 精神的敏捷性
- 楽観性
- 自己効力感
- つながり
自己認識
自己認識とは、自分自身の感情や思考はもちろん、自分の強みや弱み、大切にしている価値観や人生の目標を正しく認識することです。
逆境に陥った時に、自分が悲しんでいるのか、つらいのか、怒っているのか、自分の感情を正しく認識することがレジリエンスを高める第一歩です。
ネガティブな感情に気付くことで、心身が疲弊する前に対処することができます。
また、自分の強みや弱みを知っておくことで、自分の強みを意識的に使うことができます。
強みを意識的に使うことで、幸福度が上がるという研究結果もあるので、自分のことを知ることは大変重要です。
自制心
自制心とは、自分の欲望や感情、行動をコントロールする力のことです。
外からの刺激に対して、反射的に反応しない力や、流されない力、誘惑に負けない力といえます。
自制心を持っていると、気分やモチベーションを安定することができます。
精神的敏捷性
精神的敏捷性とは、物事を多面的に捉えて、俯瞰的な視点から対処することです。
逆境に直面したとき、感情的になったり、慌てたりせず、冷静に原因を分析し、適切な解決策を考え、迅速に対処します。
このように、現実的、客観的、実務的な対応ができるための、精神性を養うことはレジリエンスを高めるのに非常に重要です。
楽観性
楽観性とは物事の先行きをよいほうに考えて心配しないこと、心配するほどの事態でもないとして気楽に考えることを意味します。
楽観的であることは逆境に対して積極的、かつ創造的に立ち向かおうとする姿勢を後押しします。
ただし、楽観性にも、現実的楽観性と非現実的楽観性があります。
現実的楽観性とは自分が直面している問題のポジティブな面とネガティブな面の両方に注目して判断しますが、非現実的楽観性とは問題のポジティブな面にしか注目しません。
レジリエンスを高めるためには現実的楽観性が重要になります。
自己効力感
自己効力感とは、目標を達成するための能力を自らが持っていると認識することを指します。
簡単にいえば、「自分ならできる」「きっとうまくいく」と思える認知状態のことです。
自己効力感があれば、逆境に直面してもひるむことなく、勇気をもって行動することができます。
逆境を乗り越えることができれば、さらに、自信が持てるようになります。
自信がつくことで自己効力感が高まり、レジリエンスが高まります。
つながり
つながりは、他者とのつながりを指します。
レジリエンスは個人の内命的な要素だけではなく、外的な要素も関係していきます。
逆境に直面したときに、誰かがそばにいることで救われた経験はありませんか。
良好な人間関係を築いていれば、周りからのサポートを得ることができます。


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